トップメッセージ

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お客様伴走型で共に新しい未来と価値を創造し、
安心・安全な社会を支える企業へ

代表取締役社長 社長執行役員

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技術商社としてビジネスを展開するなかで、単に「モノを売る」のではなく、「事業をデザイン」してお客様とともに未来への新しいソリューションを追求することは、ワンストップでサービスを提供し、人々の暮らしの豊かさへ貢献するという意味で、社会課題の解決ともつながっています。高千穂交易では、「CSR憲章」「企業行動規範」および「サステナビリティ基本方針」を定め、企業活動を通じた持続可能な社会の実現に努めています。そのうえでサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を策定し、環境・社会経済・社会人材・ガバナンス、それぞれの分野で取り組むべき課題を具体化しました。当社の製品・サービスは、たとえば環境課題の解決に直接貢献するような性質のものではありませんが、お客様と共にその価値を創造していくことで貢献につなげていきたいと思っています。私たちは「技術の⼒と、⼈へのやさしさで、空間に『新しい必要』をつくる。」というパーパスのもと、自然環境保全や快適な居住空間の実現、働きがいのある労働環境づくり、地域社会とのコミュニティ形成などを通じたサステナブルな経営を推進し、企業価値向上と社会課題解決への挑戦を続けています。

新中期経営計画の重点分野と位置付けたセキュリティ領域は、サイバーセキュリティやフィジカルセキュリティの提供を通じて、安心・安全な社会の実現に貢献しています。企業や地域社会とのつながりを大切にし、犯罪を低減させ住みよい社会を築く一つの取り組みとして、日本万引防止システム協会への継続参加を行っています。

環境課題については、温室効果ガス排出削減に向けたペーパーレス推進、営業車のエコカー利用、軽装化による空調エネルギー使用量の低減などの取り組みを実施しており、2030年までに温室効果ガス実質ゼロとすることが目標です。その取り組みは当社内だけに留まらず、Scope 1, 2, 3でのサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を算定しています。

社内では資格取得奨励金制度の導入やくるみん認定の取得、健康経営の実践など、社員満足度、ひいては生産性・企業価値の向上につながる人的資本強化に取り組むほか、従業員持株会は加入率が90%を超えました。また人権方針に基づき社内外で多様性に配慮するだけでなく、サプライチェーン全体での人権尊重を意識しています。そのほか社会貢献活動として、「パラリンアート」の掲示を通じた障がい者アーティスト支援、購入金額の一部が寄付される支援型自動販売機の設置なども実施していますが、これは社員の意識向上にも役立つものです。また本社の位置する地域において、四谷地区協議会が開催する清掃活動へ参加したり、近隣小学校の児童を本社オフィスへ招いて出張授業を行ったりなど、地域社会とのふれあいも大切にしています。

ガバナンスにおいては、より迅速な意思決定やガバナンス体制の強化を目指した監査等委員会設置会社への移行、ROE、ROICといった財務指標の開示を通じた株主目線での経営推進を目指します。また、役員報酬における業績連動比率や評価指標の見直しも進めており、非財務分野ではエンゲージメントスコアを重視しています。従業員に対して毎年実施しているエンゲージメントサーベイは、私自身にとっても彼らの考えを知ることのできる良い機会です。

このように、管理体制の整備によって戦略遂行への基盤を構築しながら、社会に役立ち、受け入れられる企業として存在し続けたいと考えています。

2025年4月1日

高千穂交易株式会社
代表取締役社長 井出 尊信